🕊️受験生へ ― “あと少し”を乗り越えるための心の準備

11月も中旬に差しかかり、朝晩の冷え込みが少しずつ増してきました。季節が冬へと移り変わるこの時期、受験生の皆さんにとっては“いよいよ”という空気を感じ始める頃ではないでしょうか。模試や過去問演習が本格化し、「思うように点が伸びない」「不安ばかりが増えてしまう」――そんな気持ちになるのも、この時期ならではです。

でも、焦りや不安を感じるのは、それだけ真剣に取り組んでいる証拠。大切なのは「今できること」に目を向けることです。勉強の成果は、努力したその日に現れるものではありません。1日1日の積み重ねが、少し遅れて結果となって返ってくるものです。
「昨日より、ちょっとだけ理解が深まった」「今日は1問でも解ける問題が増えた」――その“ちょっと”の積み重ねが、最後の1点を生む力になります。

また、心の準備という意味では、“リズムを崩さない”ことも重要です。夜更かしをして詰め込むよりも、早寝早起きで体調を整え、集中できる時間を確保する方が、長期的に見れば確実に力になります。本番は長丁場です。心と体、両方のバランスを意識して過ごしましょう。

受験は“試される”時間であると同時に、“成長が見える”時間でもあります。努力を積み重ねた日々が、これから確実に力へと変わっていきます。自分を信じて、一歩ずつ前へ。
この11月を、“飛躍の前の静かな助走期間”として大切に過ごしてください。