テストが終わると、「終わった!やっと休める!」とひと息つきたくなるものです。もちろん、気持ちをリセットする時間を取ることは大切ですが、実は“テスト後の過ごし方”こそ、次の成績を左右する重要なポイントになります。毎回しっかり伸びていく生徒には、共通する行動のパターンがあります。
まず一つめは、結果だけでなく過程を振り返る習慣があることです。点数だけを見て「よかった」「悪かった」で終わらせるのではなく、「なぜ間違えたのか」「どこで時間を使いすぎたのか」「勉強方法は適切だったか」を丁寧に見直します。テストの点数は“通知”であって、“改善のヒント”が隠れていることを知っているのです。
次に、間違えた問題をそのままにしないという姿勢も大きな特徴です。解き直しをして理解し直す、類似問題を軽く触れておくといった小さな復習が、あとあと大きな差となって表れます。テスト後の1週間で軽い復習をする人と、まったくしない人では、次のテストや模試の伸び方に明確な違いが出ます。
そしてもう一つ、伸びる人は気持ちの切り替えが早いという点も挙げられます。結果が良くても悪くても長く引きずらず、次の行動へ移る柔軟さがあります。「今回の反省は次に活かす、そのために今日何をするか」と、未来に視点を向けることができるのです。
テストは単なる評価ではなく、学習のサイクルを整えるための重要なイベントです。終わったあとをどう過ごすかで、次の成績は大きく変わります。
今日からまた新しいサイクルが始まります。気持ちを少し前向きに、次の一歩を踏み出していきましょう。