9月に入ると、多くの学校で文化祭や体育祭の準備が本格化します。放課後の練習や打ち合わせで帰宅が遅くなり、体力も気力も使い切ってしまう日々。家に帰ると「今日はもう勉強は無理だな…」と感じる人も少なくないでしょう。確かに、行事のシーズンは普段以上に忙しく、時間もエネルギーも限られています。しかし、だからこそ“勉強を完全に止めない工夫”が大切になります。
行事の期間中に1週間、2週間と学習を先送りしてしまうと、授業内容の理解がどんどん追いつかなくなってしまいます。後からまとめてやろうとしても、そのときには新しい単元も進んでおり、取り戻すのが大変になってしまうのです。ポイントは「短時間でも毎日続けること」。たとえば、寝る前の10分でその日の授業を振り返る、英単語を数個だけ覚える、計算問題を1ページだけ解くなど、小さな学習で十分です。その積み重ねが、学期末の大きな差につながります。
また、忙しい時期こそ体調管理も欠かせません。睡眠を削ってまで勉強するのではなく、しっかり休んで元気な状態を保ち、そのうえで「集中できる時間」を上手に使うことが両立の秘訣です。学校の休み時間や移動時間を利用して暗記をするなど、“すき間時間学習”を意識するのもおすすめです。
文化祭や体育祭は、一生の思い出になる大切な行事です。全力で楽しみながらも、学習習慣を完全に途切れさせない工夫をすることで、勉強と学校行事のどちらも充実させることができます。9月をうまく乗り切れた経験は、きっとこの先の受験勉強にも大きな力になるはずです。