12月に入り、受験までの残り時間がはっきりと見えてきました。この時期になると、どうしても「もっと勉強しなければ」という気持ちが先行しがちですが、同時に意識しておきたいのが“本番で力を出し切るための準備”です。学力だけでなく、当日の自分を支える土台を整えておくことが、結果を左右します。
まず大切なのは、得点源となる分野を明確にしておくことです。すべてを完璧に仕上げようとすると、気持ちが追い込まれてしまいます。今の自分が安定して点を取れる単元を把握し、そこを確実に本番で再現できる状態にしておくことが、崩れないための第一歩です。
次に意識したいのが、試験本番を想定した勉強です。時間を測って問題を解く、静かな環境で集中する、ミスをしたときの立て直し方を考えるなど、日頃から本番を意識した練習を重ねておくことで、当日の緊張を最小限に抑えることができます。
また、メンタル面の準備も欠かせません。12月は不安が大きくなりやすい時期ですが、不安は「真剣に向き合っている証拠」でもあります。うまくいかなかった日があっても、自分を責めすぎず、やるべきことに戻る力を身につけておくことが、本番での安定感につながります。
受験は、特別なことをする人が勝つのではなく、「いつもの力をきちんと出せた人」が結果を残します。今のうちに、学力・環境・気持ちの準備を整え、本番で崩れない自分を作っていきましょう。