12月も終わりに近づくと、受験生の多くが漠然とした不安を感じやすくなります。「この勉強で本当に大丈夫なのか」「周りはもっと進んでいるのではないか」といった気持ちは、この時期特有のものです。まずは、不安を感じること自体が決して悪いことではないと知っておくことが大切です。
不安が強くなる理由の一つは、結果が見えにくいことにあります。毎日勉強を続けていても、すぐに点数や成果として表れるわけではありません。そのため、「伸びている実感がない」と感じやすくなります。そんなときは、過去にできなかった問題が解けるようになっているか、ミスの数が減っているかなど、小さな変化に目を向けてみましょう。
また、不安な気持ちを一人で抱え込まないことも大切です。誰かに話すことで、自分の考えが整理され、気持ちが軽くなることがあります。客観的な視点から見てもらうことで、「今やるべきこと」が明確になる場合も少なくありません。
この時期は、勉強量を増やすよりも、安定したペースを保つことを意識しましょう。焦って無理な計画を立てると、かえって集中力が下がり、不安が増してしまいます。できることを一つずつ積み重ねることが、結果的に自信につながっていきます。
年末は、気持ちが揺れやすい時期ですが、今感じている不安は真剣に向き合っている証でもあります。自分の努力を信じ、落ち着いて目の前の学習に取り組んでいきましょう。