“やる気待ち”を卒業する日。12月は行動から始めてみよう

12月になると、勉強に気持ちが入りきらない日が増えることがあります。行事や予定も多く、なんとなく慌ただしい時期。そんな中でよく耳にするのが「やる気が出ないから始められない」という声です。でも実は、やる気は“行動の前に出てくるもの”ではありません。多くの場合、少しだけ動き始めて初めてやる気は生まれてきます。

机に向かうまでが一番大変でも、いざ問題集を開いて数分取り組むと不思議と集中が続く…という経験はありませんか? これは脳が「作業興奮」と呼ばれるスイッチを入れるためです。つまり、“やる気待ち”をしている限り、いつまでも動けないまま時間だけが過ぎていきます。

だからこそ、12月は「行動から始める」ことをテーマにしてみてください。1ページだけ、10分だけでもかまいません。とにかく手を動かすことで、意欲は自然とついてきます。小さな一歩を積み重ねた生徒ほど、年明けの伸びが大きいものです。

冬は日の暮れも早く、どうしても気持ちが沈みがちな時期です。しかし、そんな季節だからこそ、自分でスイッチを入れる習慣を備えておくと強いです。勉強を「気持ち次第」にしないことで、安定したペースが生まれ、受験生はもちろん全学年で成果が見えやすくなります。

この12月、“やる気が出たらやる”ではなく、“やるからやる気が出る”という流れに変えてみませんか。年末までの時間が、きっと実りの多いものになります。